第99章 恋した記憶、愛した事実《20》家康side
文に書かれていたのは………
全て俺宛のもので、内容は様々。
『家康、視察は順調かな?一日しか経ってないけど、 もう寂しくて、早く家康に会いたい』
寂しさを綴った内容や……
『昨日は、本当にごめんなさい。これからは気を付けるね……』
謝罪の言葉………
『今日も夜、遅いのかな……?あんまり無理しないでね……』
俺の体調を気遣うものに……
『家康と一緒に過ごせて、毎日幸せ!ありがとう!』
感謝の気持ちを綴った文など。
長文ではなく、一言二言ぐらいの言葉で、そのときの気持ちが伝わるような文ばかり。
そして、どの文にも必ず書かれている言葉があって……
『家康、大好きだよ!陽菜』
最後は、決まってこう書かれていた。