第98章 恋した記憶、愛した事実《19》
あのあと、三成くんが雑巾を数枚持ってきてくれて、三人で廊下の水を拭き取り、片付け終えた。
秀吉さんたちは仕事に向かい、私は桶を片付けて、そのまま部屋に………
行かず……
厨に居た。
「(秀吉さんには、休めって言われたけど、明日お邪魔させてもらうし、せっかくだし、何か作ってお姉ちゃんに渡そう。)」
そう思って、少し材料を分けてもらって、お料理を開始。
コンコンっ………かぱー……
……とぽとぽとぽ…………
シャカシャカシャカシャカ………
ボウルみたいに深い鉢の中に、卵を割って、砂糖と豆乳も入れて、しっかり混ぜ合わせる。
混ざったものを、茶こしで2、3回濾して、器に入れて、蒸そうとしたとき………