第10章 動き始めた恋心〈8〉
「……また教えるから…」
え?
俯いてた顔をゆっくりと上げ
「陽菜が、まだ教わりたい気持ちがあるなら、時間があるときに教えるけど……」
「…いいの?」
「俺がいいって言ってるんだから、別にいいよ。まぁ、陽菜のやる気次第だけど…」
「あ、ある!やる気あるから、また教えて!!」
必死になって言い迫ったから、家康は目を見開いて驚いてる
「そんな必死に言わなくていいから」
フッと少し笑われた。
「(う…その顔も格好いい…//)」
どんな仕草でも格好良くみえる。
完全に惚れた弱み……
「(また一緒に居れる時間ができるんだ…)」
たとえ、戦のための薬学の勉強とはいえ、一緒に居れるのが嬉しい…
「(薬学でしか、家康と繋がっとけないし…)」
この繋がりを大事にしよう………