• テキストサイズ

イケメン戦国『あなたに夢中』

第80章 恋した記憶、愛した事実《1》


スパンっ!!




「秀吉さん!」

「陽菜っ!!香菜はっ!?赤子はっ!?」



襖を開けた途端、秀吉に肩を掴まれ、ガクガクと前後に揺さぶられる陽菜。


「お、お、落ちつ……ひでよひは…」

「ちょっと、秀吉さん。陽菜を揺さぶらないで下さい。喋れてません。」

「あぁ…!す、すまん!」


家康に腕を掴まれて冷静になった秀吉。パッと手を離されると、揺さぶられていたから、陽菜は頭が少しクラクラしている。


「だ、大丈夫………。それより、秀吉さん!無事に産まれたよ!お姉ちゃん、秀吉さんに赤ちゃん見せたがってるよ!」


その言葉に、武将全員がワッ!と盛り上がる。



「秀吉!良かったな!」

「秀吉様!おめでとうございます!!」

「早く行ってあげたらどうですか。」

「秀吉の子か。世話焼きな子になるだろうな。」

「子のために、これからも俺に尽くせ。」


各々が秀吉に労いの言葉をかけてると、女中から部屋に入っていいと言われ、全員で入ると




「秀吉さん、皆さんも…。元気な男の子です。」




香菜の腕の中でスヤスヤ眠る男の子。
それを見て、秀吉の目から一筋の涙が零れた。


/ 663ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp