第75章 お医者さんごっこ part1 ※R18
「じゃあ始めるよ。」
「うん!お願いします。先生♪」
「…先生っ……それも、今日だけだから……。今日は毒の対処法だけど、食事に混ぜられたとき、毒針とかで刺されたとき。どちらも毒を早く取り除くことが大事。そのあとは……」
家康が、教えてくれる内容を聞き漏らさないように、必死にメモを録る。
しばらくするとメモもいっぱいになり、少し休憩することになった。
「家康、お茶淹れてくるね。」
「いらない。それより……」
「わっ!」
家康に腰を掴まれ、家康の膝の上に乗せられると、ギュッと抱きしめられる。
「……やっと陽菜との時間とれた…。」
耳元で家康の掠れた声が聞こえ、家康も私に会いたいと思っていたんだと気づく。
それが嬉しくて、私も家康をギュッと抱きしめかえした。
「陽菜……」
名前を呼ばれ、顔を呼ばれた方へ向くと、家康の顔との距離がすごく近く、家康の手が私の後頭部にまわり、家康の顔が近づいてきて、私もゆっくり瞼を閉じると、触れるだけの口づけをした。
少し唇を離し、また唇を重ねる……軽い口づけを何度か繰り返していくと、だんだん触れている時間も長くなっていき……下唇を柔く挟まれ、次第に貪るような口づけになり、今は舌を絡めた濃厚な口づけになっている。
クチュ……チュク、クチュ……
「………ぁ………いえ、や………す……ぁ…ん…」
「……陽菜…」
頭は家康の手で、しっかりと支えられ、腰にあった手がいつの間にか胸元へ移動し、柔く揉まれる。
「んっ!ちょっ…!……ふ…ぁ……」
家康の骨ばった手が、やわやわと胸を揉み、口づけの雨も止むことなく、降り注がれる。