第75章 お医者さんごっこ part1 ※R18
立ち上がろうとしたときに、家康に腕を掴まれ引っ張られ、家康の胸に倒れこんだ体勢になり、耳元で聞こえた家康の声に、顔をあげると
「(え……)」
真っ赤な顔で、ふて腐れたように、そっぽ向いてる家康の横顔が目に入る。
家康の胸元に手をついて、少しだけ身体を離し、そっぽ向いてる間に家康の白衣姿を見る
「(…想像以上に格好良い……///)」
実際は白衣を着てるドクターも少ないし、着ていても、その下はケーシーなんだけど……
白衣を着ているからか、本当にドクターっぽい……
思わずジーッと見ていると
「……見すぎなんだけど…」
上から、不機嫌な声が聞こえ、急いで顔をあげると、赤みが落ち着いた家康の顔。だけど、不機嫌は変わらない。
「ごめん…思っている以上に格好良いから……」
「!!///」
思っていたことを正直に言うと、赤みが落ち着いていたのに、瞬時に真っ赤になった家康の顔。でも、不機嫌は少し落ち着いたみたい。
「………そう……///……それより、勉強するんでしょ…着替えるから、その間部屋から出てて。」
「……あ……せっかくだから、この格好のまま、勉強教えて?」
「は?」
「…駄目……?」
今日しか、家康の白衣姿を見ることはない。だから少しだけでも長くこの姿の家康を見ておきたい。ダメ元でお願いしてみる。
ジーッと家康の顔を見ていたら、家康がはぁ…とため息を吐いて
「今日だけだからね……」
お願いをきいてくれた。