第75章 お医者さんごっこ part1 ※R18
お茶を飲みながら、佐助くんと近況を話し合う。
ふと、この前のお姉ちゃんと話していたのを思い出し、佐助くんにも話す。
「なるほど……。社長、学校教諭、公安警察、料理人、医者、弁護士。なかなかのハイスペックな職業だ。なら春日山では………謙信様は美容師、信玄様はホスト、幸は熱血警官。てとこかな。」
うんうん。と腕を組んで納得する佐助くん。
宴のときでしか、三人と会ったことはないけど、佐助くんの話から三人の人物像を聞いていたから、その職業に納得していると、佐助くんが何かひらめいたようで、勢いよく私の方を向く。
「陽菜さん。家康公のお医者さん姿、見てみたくない?」
「え?まぁ見てみたいけど…でも無理じゃない…?」
この時代に白衣とか聴診器とかはない。
すると、佐助くんの眼鏡がキラリと光り、
「俺に任せて。」
グっ!と親指を立てる佐助くんに、頭の中は、はてなマークだらけだった。
1週間後
「……なんで、お前もいるの?」
佐助くんと一緒に、家康の御殿に行くと、不機嫌全開の家康に出迎えられた。