第73章 ~if~『武将の委員会』
「保健委員?……ぷっ…かなりムスっとしながら手当てしそう……」
自分の恋人の姿を想像し、クスクス笑う陽菜。
「『どうやったら、こんな怪我するの…全く……』とか言いながら、優しく手当てしてそう!」
家康さんに、看病も手当てもされたことのある陽菜は、そのときのことを思い出してるのか、嬉しそうに笑う。
「ちょっと、惚気話はいいから。」
「な!惚気てないよ!///」
「はいはい。あ、三成くんは図書委員じゃない?」
「図書委員?そうだね!イメージピッタリ!!それで……」
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「本の貸出しですね。では、この貸出しカードに名前の記入を……あ、この本を借りられるのですか!いいですよ。なんて言ったって、主人公が…………」
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「「言ってそ~!!」」
二人で、声を揃えて言う。
「悪気なく、お話のオチとか言っちゃいそう。」
「確かに。それで迷い犬みたいにシュンてした顔して謝りそうじゃない?」
「しそう!もうそんな風に謝られたら、許しちゃうよね。」
その姿も想像して、クスクス笑う姉妹。
「信長様は…生徒会長のイメージ。」
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「文化祭で生徒会主催の案を出せ。…お化け屋敷?くだらん。もっと学校全体を盛り上げる案を出せ。……ミスコン?悪くないが、パッとせんな…金米糖争奪戦?……ふむ。悪くない。」
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