• テキストサイズ

イケメン戦国『あなたに夢中』

第73章 ~if~『武将の委員会』


夕方、針子部屋から部屋に戻って、香菜は行灯の明かりの下で、針を進めていた。



「ただいま~」

「あ、おかえり。陽菜」


世話役の仕事を終えた、陽菜が部屋に戻ってきた。


「お姉ちゃん、だいぶ進んだね!信長様の羽織!」


香菜の手元を見て、嬉しそうな陽菜。


陽菜が現代から戻ってくる直前、信長から羽織の仕立てを頼まれた。
既に、何件か依頼をされてたため、急がなくていいと言われたが、依頼されたものが終わったあとだと、かなり待たせてしまうことになるため、夕刻の間に進めていたのだ。


「そう言えば、さっき広間の前通ったら、秀吉さんが政宗に注意してたよ。『軍議に遅れてくるな』って」

「あ、私も今日注意されたよ。」

昼間のことを陽菜に話す。


「…そうなんだ。なんか秀吉さんって、風紀委員みたいだよね。」

「風紀委員?そうかな……」

「だって、廊下は走るな・遅れてくるな。って言いながらよく注意してるし。城下にお使い頼まれたとき、その格好は男が寄ってくるから羽織を着ていきなさい。って怒られたし。ほら!夏の暑いときに、裾捲し上げて桶に水入れて足冷やしてたら、女がそんな格好するなって、水浴び中断されたじゃん!」

「あー…そう言えばそんなこともあったね…」

「安土の風紀委員長だよ。秀吉さん」


腕を組んで、うんうん。と頷く陽菜。


「じゃあ、家康さんは保健委員だね。」

/ 663ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp