• テキストサイズ

イケメン戦国『あなたに夢中』

第71章 恋から愛へ《30》


「……陽菜…」


家康の羽織を掴んでいた私の手を、上から包むように触る家康に、ハッとする。


「あ、ごめん…迷惑かけてっ!……今、退くねっ!」


家康の膝から退こうと、腰を上げようとしたとき、家康の反対の手が私の腰に手がまわる。


「?家康…?」


顔を上げると、真剣な顔をした家康がいて、少し驚く。


「……俺も……もう少し陽菜といたいけど…昨日今日と陽菜と居れたから、満足してる。」

「家康……」

「それに、明日は登城するから、合間みて陽菜に会いに行く。軟膏も渡したいから」

「うん…」

「だから、そんな淋しそうな顔しないで。俺は陽菜の笑った顔がみたい。」

「んっ……」


触れるだけの軽い口づけを家康はして、腰にまわしていた手が離れ、頭を撫でられた。


「また、二人でどこかに出かけよう。」



家康も同じように、今日が楽しくて、もう少し一緒にいたいと思っていて、またデートしたいと思っていてくれて……
私と同じことを思っているのがわかって、安心した。


「うん。」


そう思い、家康が好きだと言う笑顔で返事をした。


/ 663ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp