第69章 恋から愛へ《28》 ※R18
「っ……///」
耳元でのお願いに、顔が真っ赤になり、恥ずかしくて、思わず俯く。
「…なんでそんなに顔赤くしてるの」
「そ、れは…その、なんだか恥ずかしくて……」
ただでさえ、家康の膝の上に座っているのも恥ずかしいのに、耳元でのお願いに、心臓はバクバクしている。
家康は私の頭を数回軽く撫でたら、手を離して、私の顎に手を添えて、クイッと持ち上げられ、家康と目が合う。
家康の顔が近づいてきて、軽い口づけを落とされる。
軽い口づけを何度かしていると、顎にあった家康の手が、私の後頭部にまわり、クッと、引き寄せられ、
「っ!…っん、ふ……ん…///」
下唇を柔く挟んだ口づけになり、たまに角度を変えながら、徐々に貪るような口づけに変わっていく。
空気を吸おうと、少しだけ口を開けると、それを待っていたかのように、家康の舌が口内に入ってきた。
それに驚いて、逃げ惑うけど、家康の舌に捕らえられ、たどたどしく、それに応えていく。
…チュク、クチュ…クチュ……
「…ふぅ、ぅ…んぁ……んぅ…」
舌同士が絡みあう音に、恥ずかしく感じるが、離れたくない。
陽菜と家康は、口づけに夢中になっていた。
しばらくして、陽菜の呼吸を辛くなってきた頃、家康はゆっくりと唇を離していく。
離れていくときに、銀の糸がツー……とお互いの唇を繋ぎ、ある程度のところまでいくと、糸はプツン…と切れ、家康の唇から繋がっていたのが少し唇から垂れる。
それを、家康はペロリと舌舐めずりをした。
「っ///」
それがやけに艶っぽく、陽菜は見惚れていた。