第67章 恋から愛へ《26》家康side
「!?」
「!?っ///」
以前も同じことをした信長。
家康はその光景にギョッとし、益々、眉間の皺は深くなり、隠すことなく殺気を放つ。
陽菜は以前と同じで、瞬時に顔が赤くなる。
「~~~っ…」
陽菜は目線を泳がせながら、チラチラと家康に目線を向け、助けを求めている。
以前に学習したから、少しでも口を開ければ、金米糖を入れられる。
キュッと口を固く結んでいるのだ。
陽菜なりの抵抗に、信長はさらに笑みを深め、一度口から指を離し、金米糖を持っていない方の手で、陽菜の顎をクイッと持ち上げ、
「ならば、口移しで食べさせてやろう」
ガシャンっ!!!
スタスタ……
グイっ!!
「っ!?」
「信長様、お戯れはそこまでに……」
御膳をひっくり返し、上座まで早歩きで向かい、後ろから陽菜の口を手で覆い、家康は陽菜を自分の方へ引き寄せた。