第65章 恋から愛へ《24》家康side
「………好きです…」
「(…え……?)」
陽菜の突然の告白に、家康の思考が止まる
「(…今……好きって…)」
家康は陽菜の顔を呆然と見る。
止まっていた思考はゆっくり動きだした。
すると陽菜が、ハッと気づき、だんだん顔を赤らめていった。
「わ、わたし………///」
もしかすると、無意識に言ったのだろうか…
陽菜の顔はこれでもかというほど真っ赤になっていた。
その陽菜の顔を見ていると、俺まで移り、顔がジワジワと熱を帯びはじめ、咄嗟に顔を陽菜に見られないように背けてしまった。
すると、陽菜が………
「あ…、ご、ごめんなさい!今の気にしないで!すぐに忘れてっ……!!」
慌てたように、早口で話した。最後の方の言葉は少し震えていて、思わず陽菜の方を見ると、俺に背を向け、肩を震わせていた。