第62章 恋から愛へ《21》
佐助と無事に乱世に戻ってきた陽菜
香菜から、信長達に現代から来たことなどをすべて話したと聞いた。
そして今日は信長達と宴、1週間後に佐助達もやってきての宴を開く。
そしてそして、姉妹に湯浴みをするよう信長に言われ、今、向かっているのだが…………
…スタスタスタ…………
「…………」
無言のまま陽菜を横抱きにして歩く家康。
「~……///」
「(い、家康にお姫さま抱っこされてる…///)」
恥ずかしすぎて、顔は真っ赤。
顔の距離が近いため、顔を隠そうと思ったが、家康に
「しっかり掴まってて。」
と言われ、鞄も持っているため、どこを掴めばいいのかわからずにいた。
少し考えた結果、陽菜は左手で鞄を抱きしめ、右手は家康の着物を少し掴んで……顔は家康に見られないよう、少し俯く。