第61章 恋から愛へ《20》家康side
「陽菜!よく帰ってきたな!」
「いっぱい上手いもん食わしてやるよ!」
「これからも、いっぱい可愛がってやろう。」
「陽菜様、おかえりなさいませ。」
「……おかえり。」
秀吉さん、政宗さん、光秀さん、三成、俺。
それぞれが、陽菜に声をかけた。
「(もっと言いたいことはあるけど……)」
それは二人のときに言いたい。
陽菜が居なくなって、何度後悔したことか……
「陽菜さん」
佐助は落ちた羽織を拾い腕に掛けてから、陽菜に声をかける
振り返る陽菜に、持っていた見たことない形のものを渡し
「お互い、無事に戻れて良かった。俺も帰るところに戻るよ。香菜さん、陽菜さん、また来るよ。」
コクン。と小さく頷いた陽菜
「……では、俺はこれで失礼させていただきます。」
俺様たちに頭を下げた佐助。
「まぁ、待て。上杉の忍。」
信長様が声をかけた。