第59章 恋から愛へ《18》家康side
……………
……
あまりの眩しさに目を瞑っていた武将達と香菜
だが、それはほんの数秒のことで、あれだけ雨が降って雷が落ちたのに、目を開けると、
雨はかなり弱まり、直に止みそうになっていた。
空一面覆っていた雨雲は、いつの間にか、大半が流れていき、遠くからは晴れ間が見える。
「……止ん、だ…?」
「陽菜…は………?」
辺り一面をキョロキョロと探すが、陽菜の姿はない。
本能寺にいるのか?
近くにいるのか?
もしかして、戻ってきてないのか?
悪い方へ考えが進みそうになったとき
「っ!お前!!何者だ!?!?」
中庭の方から、誰かの家臣の声が聞こえた