第46章 恋から愛へ《5》家康side
…………………
500年、後……?
「何だと?」
「どういうことだ、香菜!?」
武将達も香菜の言葉に唖然とする。
「黙っていて本当にすみません!!でも、本当のことなんです!!」
香菜は頭を下げて、謝罪をする。
「香菜、頭をあげろ。それが本当なら、どうやって500年後から、この時代にやってきた?」
「……私と陽菜は、久しぶりに二人で出掛けて、本能寺跡地に行ったんです。
そしたら、晴れていたのに、急に雨が降ってきて……嵐みたいになり…雷が落ちて……気づいたら燃え盛る本能寺にいました…」
「そこで、俺の命を救ったのか。」
「はい……」
広間がシンと静まりかえる。
にわかに信じがたい話だ……