第44章 恋から愛へ《3》家康side
昼過ぎに軍議のために登城し、広間に武将達が集まり、最後に信長様が広間に入って上座に座ると軍議が始まった。
「本能寺で信長様を狙った犯人がわかりました。
本願寺の元・法主、顕如です。」
信長様を狙っていた犯人を、ずっと光秀さんが追っていて、ようやく突き止めることができ、その報告を聞いている。
「ふん。あのクソ坊主なら、寝込みを襲うのも納得できる。」
「顕如は本能寺で信長様を暗殺できなかった。今度こそ、信長様の息の根を止めようと一向宗たちを集めていて、かなりの数になっております。まだどれぐらいかは把握出来ていませんが。」
「こちらも兵を集めておくか。政宗、家康、集めておけ。」
「「はっ」」
「光秀は引き継ぎ、顕如の動きを追え。」
「御意」
「三成は光秀が戻り次第、策を立てろ。秀吉は城下の安全の強化を」
「「承知しました。」」
「では、次の報告だ。政宗、越後の動きは…」
ゴロゴロ…ゴロ……
ドオオォォォォォォン!!!!!
!?
あまりにも近くに雷が落ちたので、流石の武将達もこれには驚く。