第44章 恋から愛へ《3》家康side
咳止めの薬をちゃんと飲んで、咳も止まり、世話役の仕事にも復帰した陽菜。
陽菜の咳が止まって嬉しいのだが………
陽菜が元気になった途端、信長様に大量に仕事を押し付けられた。
―――
『陽菜の風邪が治るまで、貴様の仕事を減らしていたが、治ったなら元に戻すまでだ。』
――
そう言って大量の書簡を渡してきた顔……
悪そうな顔してたな…
「思い出すと腹がたってきた…」
しかし、俺が陽菜の看病している間、信長様達が俺の分の仕事を減らしていたのも事実…
「はぁ……早く終わらせるか…」
終わらせて陽菜と勉強する日を決めたい。
それに……
「戦の褒美、まだ渡せてないし…」
昼からの軍議が終わったあとに陽菜を捕まえて、いつなら大丈夫か聞くとしよう。
そう計画を立てると、家康は仕事にとりかかった。