第41章 想い溢れる恋《12》
「……………」
家康の唇が額から離れ、前髪を下ろし軽く手櫛で整えられ、私は驚いて目をパチクリと見開く
「…早く治る、まじない。」
へ?
おまじない?
キス…?
………………
「っ~~!!//////」
ボンっ!!って言うぐらい、瞬時に顔が熱くなり赤くなった。
「ななななななんで!?///」
パニックになり、キスされたところを手で押さえる。
「焦りすぎ。額ぶつけるなんて思わなかったから、薬持ってないし、その代わり。」
薬の代わりにキスって!!
「~//だからって…こんなことしなくても…」
「…陽菜が変なこと言うからでしょ…」
ボソッと呟いた家康の声は、この近さだから、ハッキリと私の耳に届き、家康の頬も少し赤くなっていた。
「(やっぱり私の気持ちバレた!!)」
恥ずかしすぎて、顔を俯ける。