第40章 想い溢れる恋《11》家康side
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へ?
俺に会いたいから薬を飲まない?
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「っ~~~!!//////」
バッ!と赤くなった顔を横に逸らし、陽菜の手首を掴んでいた手を離し、その手で陽菜に顔を見られないように隠す。
手で触れてる部分がかなり熱い。
「?…家康?」
俺が手を離したから、陽菜は不思議そうに声をかけてくる
「…ごめん…今、ちょっと見ないで…」
さすがにこの顔は見せれない…
「?なんで?…っコホ…」
陽菜の咳が聞こえ、顔が赤いのも気にせず、陽菜の方を見る。
「大丈夫?」
「コホっ、コホ…うん。大丈夫…」
「これ、咳止めの薬。ちゃんと飲んでよ。」
懐から薬を出し、陽菜に渡す。
「ありがとう。今日から飲んでるもん。」
「(今日からって……)…そ。…それより額ぶつけたんでしょ。見せて。」
「え?ぶつけたぐらい、大丈夫だよ…」
「いいから」
俺がそう言うと陽菜は前髪を上に上げる。
俺の顔もいつの間にか顔の熱はひいていた。