第40章 想い溢れる恋《11》家康side
「……全くわからない…」
信長様に言われた言葉をあれからずっと考えているが、矛盾している言葉は理解できない。
「(とりあえず、咳は止めたいみたいだから、詳しく症状とか聞きに行くか)」
今まで陽菜に渡していた咳止めの薬も持って、陽菜の部屋に行くことにした。
「陽菜、いる?」
……………
返事はない。
寝てる?それか不在…
「(仕方ない。出直すか…)」
部屋に戻ろうと、体ごと振り返ろうとしたとき
ゴツン!!
「…いった~……」
陽菜の部屋からすごい音がした
???
「陽菜?入るよ?」
襖に手をかけようとしたとき
「へっ!?家康っ!?」
スパン!!
襖が開いた