• テキストサイズ

イケメン戦国『あなたに夢中』

第38章 想い溢れる恋《9》


「陽菜、前より上手になったね」

お姉ちゃんが私の手元を覗いて褒めてくれる。


「前、何度も指に刺したから……コホ…」

あのあと、すぐに家康から貰っていた薬を飲んだ。

すぐには効かないかもしれないけど、そのうち効いて咳も治まるだろう。


「そういえば、前に作った御守りはどうしたの?」

お姉ちゃんも縫い物をしながら、聞いてきた。


「持ってるよ。」

「雨でぐちゃぐちゃになったんでしょ?」

「うん。ケホっ…直接ではないけど、一度は家康の手に渡ったものだから、大事にしたくて……」

家康がこの御守りを拾ってくれて、私を助けてくれたから、肌身離さずもっていた。


「……そっか…」

「お姉ちゃんは何作ってるの?」

お姉ちゃんも手の平サイズの大きさの端切れで何かを作っている。


/ 663ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp