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イケメン戦国『あなたに夢中』

第34章 想い溢れる恋《5》


家康にそんな過去が、あったなんて……


家康の表情は怒り、苦しみが滲んでいる。


でも、それは今川家の残党に対してじゃなく


家康自身に向けられている


そう思うと、さらに胸がきしんで




気づいたら私は




家康を抱きしめていた。





「陽菜?」




「もう………自分を…責め、ないで……」




家康は……こんなにも、強い人だったんだ。




ひどい目にあっても、心折れずに何年も何年も耐えぬいて…そんなに強いのに……自分を責めないでほしい。




弱いのは、家康じゃなくて




私の心だ。



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