第3章 CHRISTMAS PREASENT
「や は…っ なん、で…」
の問いが虚しく消える。
バージルの舌は首筋を撫でると耳をねっとりと舐め上げ、息わずかに当てた。
「……っ!」
の身体が震える。
バージルを押しても、彼はびくともしない。
舌は耳を一通り舐めると再び下降し、鎖骨へ辿り着く。
寝着の前を開きながら、柔らかい肌に華を咲かせ
ざらりとした舌で肌をなぞり。
「ん…ぅ ぁ…」
甘い声がの口から漏れ、バージルは満足げに微笑んだ。
「お前は本当に、俺を楽しませてくれる」
「そんな気…全然ないから…っ ぅあっ」
「無意識か。それもまたいい」
肌に手を這わせ、服の中に差し入れる。柔らかく吸い付くような肌は絹のように極上だ。
同時に唇も鎖骨から下降し、ふくらみを捕えた。
「はぁ…んっ」
しなやかな体が大きく跳ねた。
バージルは胸を一回り舌でなぞると、荒く息を吐きあえぐに口付ける。
声がくぐもり、淫靡な息としっとりした肌。それがまたバージルを高ぶらせ。
バージルも服に手をかけ、前を大きくはだけた。
「ケーキ、まずい…よ?」
唇を離した時、はおずおずと言った。
バージルはふんと息をつく。
「くだらん。俺が好きなのはこのケーキだけだ」
「……」
はそれでも、不安そうな眼差しで見つめてきて。
バージルは重ねて言う。
「安心しろ、存分に味わってやる。最後の一口までな」
そうして彼の唇は、再びの柔らかなふくらみを含み。
の匂いと味に魅せられ、深く酔いしれていった。
2006/12/12