第3章 CHRISTMAS PREASENT
部屋に水音が響き、が暴れたせいでベッドの布団は乱れ。
その中でを組み敷いているのかと思うと、それだけでバージルに喜びが駆ける。支配欲がぞくぞくと満たされていく。
更に舌を絡め、なぞり、吸って音を立て。
音と息が二人を魅せ、鼓膜から脳から、足の先まで酔わせる。
身を捩るの寝着も次第に乱れ、その布の合間から、月明かりに照らされた肌が垣間見えた。
―――ドクン…
滑らかな肌。妖しい輝きを放っているようで、バージルの鼓動が跳ねる。
思わず肌に手を伸ばし指先で触れると、はぴくんと反応した。
が、熱っぽい瞳でバージルを見つめるだけで、抵抗はしない。
「…どうなるかわからんぞ」
警告。
止められても、止まるわけはないのだが。
は息も荒いまま、前の開いた寝着をかき寄せ肌を隠す。
「プレゼントならもう十分なんだけど」
「そうか」
案外あっさりとバージルは頷いて、それには驚いたようだった。
驚きつつも止めてくれるならそれでいいと思ったのか、息を整えながらバージルからあとずさる。
しかし。
バージルは妖しく笑った。
「プレゼントが終わったなら、次はケーキだな」
ケーキを、食べる番だ。
「……っ」
退いたに瞬時に近づき、追い詰め、一度深く口付ける。
まるで動くなと念を押されたように身を強張らせる。バージルは寝着を押さえる彼女の手をどけ、唇を寝着の隙間を縫うように滑らせながら、首筋へ移動した。