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【DMC】バージル夢短編集

第3章 CHRISTMAS PREASENT



すっと、目を閉じた暗闇が濃くなった。

そして、目を覆う温かさ。手の感触。
バージルの手が、の目を覆っているようだ。

「そんな事しなくても見ないよ?」

そう言うが、バージルに反応はない。

―――? 何だろ…

見えないだけに、期待と不安が積もる。


バージルの動く気配。
微かな風を感じたと思った瞬間。
唇に何かが触れた。

―――え…?

触れたと思うと、離れた。
柔らかく温かいもの。目の前は全くの暗闇で、理解に時間がかかる。

「バージ…」

何、と言おうとしたの声は、再び口が塞がれた事で、くぐもったものになった。

さっきよりも強く押し付けられるもの。
わずかに離れると感じた、温かい風。

―――え…まさか、唇…

「ちょっ バ…ふ、んぅっ」

気づいて手でバージルを押し返そうとするが、その途端に強く唇を重ねられた。

そのまま
目を塞がれたまま
ついばむように、何度も何度も口付けられる。

「ん… ふぁっ ちょ…」

見えないという戸惑いが胸の高鳴りとなってを襲う。
存在を確かめるようにバージルの服を掴む反面、仄かな恐怖で拒絶する。
バージルはもう片方の手で、の両手を塞いだ。

後ろへ身を引こうとするの身体を、そのまま流れるようにベッドに倒し、上から口付けの雨を降らせる。

容赦なく。
優しく。
激しく。

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