• テキストサイズ

【DMC】バージル夢短編集

第30章 PARTY NIGHT (逆ハー)



「どうする? 行くならそれしか方法はないぜ」

「安心しろ。絶対落とさないよう掴んでいてやる」

急かすように二人が言う。

もうドレスも着たし、二人はスーツも着ている。最初は渋っていたダンテも、行く気満々のようだ。

ダンテは最初からバイクで行くと決めていたようで、バイクのキーを指に引っかけ、くるくる回している。

それに、何と言っても久しぶりのご馳走。

―――もう!

は空腹に負けた。

「行く!」

「よし。そう来なくっちゃな」

それを聞いて、バージルが肘を折った腕を少し前に出しを見た。

「?」

何なのかわからず、バージルを見て瞬く。
その反対側で、ダンテがバージルの行動に気づいてにやりと笑った。

楽しそうな笑顔。
余裕の表情。
ダンテも、に腕を出す。

少し遅れて、はようやくその意味を捉えた。
エスコートするつもりなのだ。
くすりと笑い、両腕を二人の腕に絡める。

―――贅沢だなぁ

二人の腕にそっと絡めた自分の腕を見て、思う。

こんなに格好いい二人に挟まれ、エスコートされ。は嬉しさと恥ずかしさの入り混じった気持ちで、ダンテのバイクのもとへ向かった。

/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp