第2章 第一話「純白」
「貴方とはこれから長いお付き合いになるでしょうし、もっと仲良くなれれば…と思っています」
「は、はい!よろしくお願い致します…」
「では…私は十一番隊にこの資料届けて来ますね」
パタン
「……」
無理やりこじつけ甚だしかったかしら?
い、やでもこれで私は「イヅル」呼び決定
呼び捨てなんて恐れ多い気もするけど…
そしてこれからあの、吉良様から
「純白」隊長呼び!!!
ヤバイ、ヤバイヤバイ!!顔がにやけてしまう…
どうしてもにやけてしまう自分の顔に自分でビンタをすれば少しだけ緩みが収まる
「い、いひゃい……」
そんなこんなをしながらあっという間に十一番隊舎
「あからさまに睨まれてますね…」
辺りを見れば明らかにガラの悪い男たちが純白を睨みつけていた
「ん?あんたは確か新隊長さんか?」
「へ?あ、はい!三番隊隊長九条純白です!」
「オッス!十一番隊長第三席、斑目一角だ!!」
キラリンと光る頭に目が行くがあまり見ては失礼かと思い目をそらす
「隊長さんいらっしゃいます?書類を届けたいのですが……」
「隊長なら隊主郭で昼寝してるよ」
「よぉ、弓親」
「ん、この人が新しい隊長さん?」
下からジロリと見渡され、見定めるという言葉の方が合うかもしれない
「僕は綾瀬川弓親、第五席」
「わぁ…綺麗な方ですね、男性ですよね?」
「ふふん、そうだよ、僕の美しさが分かるんだね、隊長さん♪」
「九条隊長、それフルとコイツめんどくせぇっすよ」
「なんか言ったかい?一角?」
「一角さんと弓親さん…ですね!よろしくお願い致します。私は純白と呼んでください(ニコッ」
「さすがに隊長を呼びすてするのはねぇ…」
弓親が考えていると一角が
「よろしく頼むぜ!純白!」
既に呼んでいた
「ま、本人が良いって言ってんだし、いいのか、よろしくね、純白」
「はい!所でこの書類……」
「あぁ、隊長印のいる書類だろう?僕が預かっておくよ」
「ありがとうございます……そ、の…お2人ともお腹減りません?」
ぐぅーっとなる自分のお腹を抑え、少し赤くなりながら2人に問う