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【A3!】長編小説

第2章 出会いと祝福




『もちろんです。あ、今回のチケット代…』

椋「いえいえ!!いいんです!!」

『え、でも…』

椋「ボクが来てくださいってお願いしたので…今回はボクに払わせてください」

『いいんですか…?』

椋「はい!」

『じゃあ…お言葉に甘えます』

椋「はいっ!あ、駅まで送りますから、ちょっと待っててください!」

『え、いえ、そこまで…!』

椋は走って行ってしまった


『足…早いなぁ…』



数分すると椋が私服で現れた

椋「お待たせしました!」

『いえ…でも駅までなんて…』

椋「させてください。はっ…もしかしてお邪魔でしたか…!?」

『あ、いえ、そういうわけではないんですけど…申し訳なくて…』

椋「全然大丈夫ですよ!いきましょう」

『はい』


椋と並んで歩き出した


そして劇団のことや学校のことを話していた



「うえぇぇぇええん…!!」



『…?』

椋「どうしたんですか?」

『泣き声…』

椋「泣き声…?」


辺りを見回すと小さな男の子が泣いていた


『どうしたの?』

「ママが…ママがいない…っ」

『はぐれちゃったんだね…』

「うえぇぇぇえん!!」

『私、この子のお母さん探してあげたいです…なので椋さんは…』

椋「一緒に探しましょう」

『えっ…』

椋「2人で探したほうが早く見つけてあげあれるかもしれませんし!」

『いいんですか…?』

椋「はい!」


「うええぇぇぇえん!!ママぁぁぁ!!」

椋「まずは泣き止まないと…」

『………~♪~』

椋「え…?」

『~♪~♪~♪~』


澄み渡る綺麗な声色が響いた


椋「(すごく…素敵な歌…)」

男の子は泣き止み、コヨミを見つめていた


『あ、泣き止んだ?』

「おねえちゃん…お歌上手だね!」

『ふふ、ありがとう。一緒にママのこと探そう?泣いてばっかりじゃママも悲しんじゃうよ?』

「うん…!」


男の子は涙を拭いて椋とコヨミの手を握った


そして周りを見ながら歩いていると…


「リュウ!!」

「ママ!!」


男の子はママの元に走っていった

「ご迷惑をおかけしました…!」

『いえ、見つかってよかったです!』

椋「またね、リュウくん!」

「うん!またね!おねえちゃん!おにいちゃん!」

親子は帰って行った

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