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【A3!】長編小説

第8章 寄り道




真奈「ご馳走様でした」

いづみ「コヨミちゃん呼ばなくてもいいの?」

真奈「はい。どうせ毎日会ってるし。大丈夫ですよ」

左京「送ってく」

真奈「え、別にいいッス」

左京「こんな時間に一人で帰すわけないだろ」

真奈「………はぁ」

左京は車を出して真奈を乗せた

真奈「別に舎弟に来させればよかったのに」

左京「そういうわけにもいかねぇだろ」

真奈「いつでも呼んでくれって言ったのはあいつらだし」

左京「あのなぁ…」

真奈「嘘だよ、嘘」

左京「あんまりあいつらいじめてやるな、お嬢」

真奈「いじめてないし。左京兄ぃの勘違いでしょ」

左京「あいつらも大変だな…」

真奈「何か言った…?」

左京「いーや、なんでも」

真奈「言っとくけど、あたしが舎弟になれって言ったわけじゃないからね」

左京「わかってる。ほら、着いたぞ」

真奈「ん、ありがとね」

古風な門構えの扉を開けるとたくさんの人が並んでいた

「「「「おかえりなさいまし!!お嬢!!!」」」」

真奈「近所迷惑だからやめて」

左京「相変わらずだな、この家は」

真奈「そんな簡単に変わらないし」

「左京の兄貴もお久しぶりです!」

左京「おう」

真奈「お前ら……近所迷惑だってのが聞こえねぇのか…」

「「「すいやせん……」」」

左京「お嬢、口が悪いぞ」

真奈「誰かさんのせいでな」

左京「親父さんのせいにするなよ」

真奈「組の話のときに近くに居させたのが悪い」

「お嬢はそれでいいッス」

「それでこそお嬢です」

左京「お前ら……あんまヘコヘコするなよ…」

「いや、お嬢には返しても返しきれない恩があるんで!」

「行く宛のなかった俺らを助けてくれやした…」

「なんで、どこまでもついて行きやす!」

「津島組時期当主、津島真奈嬢!!」

真奈「………」

真奈は呆れたように頭をかいた


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