第6章 夢のマカロンタワー
『美味しかったぁ………』
紬「そうだね!」
万里「っし、次はどこ行く?」
紬「あ、確かここの近くにチョコレート屋さんがあったよね?」
万里「あぁ、そうっすね、歩いてすぐのところに」
『チョコレート屋さん…?』
紬「コヨミちゃんはチョコレート好き?」
『大好きです!』
万里「じゃ、決まりな」
3人は代金を払って店を出た
『あ、あの、私の分…!』
紬「いいのいいの」
万里「誘ったの俺だしな」
『でも…!』
万里「いいって言ってんだからいいんだよ」
万里はコヨミの頭をガシガシと撫でた
『じゃあ…お言葉に甘えて…』
紬「うん!」
万里「確かこっちッスよね?」
紬「そうそう、こっち真っ直ぐ行って…」
2人に黙ってついていくコヨミ
『(初めての街だなぁ…あんまりこっちに来ないもんなぁ…)』
ドンッ
『わっ…』
「あ、すんませ……お、可愛いね、君!」
『え、あ、すみませ……』
「1人?これから一緒に遊びに行くんだけどさ、一緒に行かない?」
『あ…えっと…』
「君みたいな可愛い子がいてくれればもっと楽しいと思うんだよね〜!」
男2人組はコヨミに手を伸ばした
『…!』
コヨミは反射的に目を瞑った
万里「コイツに何か用?」
『!』
紬「大丈夫?コヨミちゃん」
『万里くん……紬さん……!』
コヨミは2人の後ろに隠れた
「は?何だよあんたら…」
万里「悪いけどコイツ、俺らの連れだから」
「チッ……んだよ、連れがいんなら言えよな…」
2人組の男はその場から去って行った
『あ、ありがとう…』
万里「ったく、後ろ見たらいねぇからビビったわ」
紬「大丈夫だった?怖かったよね」
紬はコヨミの頭を撫でた
『大丈夫です…2人が来てくれましたから…!』
そして3人はチョコレートショップに向かった