第5章 お返しのプレゼント
話し合いは終わり、紬に連絡を入れる
『(すみません、今終わりました…っと)』
コヨミはカバンに教科書などを詰めていく
ピロンッ
『紬さんだ』
《お疲れ様。今から行くから待っててね》
『下に降りて待ってよーっと』
靴を履いて校門前で待っていた
「あ、あのっ!!」
『ひっ…!だ、誰ですか……!?』
「あ、あのっ…!!俺…!!隣の学校に通ってるんですけど…!!」
『(よく見たら幸くんと椋くんと同じ制服…)』
「いつも登校する姿を見ていました…!好きです!付き合ってください!」
『えぇっ…!?』
「一目惚れなんです…!」
『ご、ごめんなさい…っ!』
「ダメ…ですよね…」
『はい…お気持ちは嬉しいです…でも…ごめんなさい…』
「いえ、言えてスッキリしました。聞いてくれてありがとうございます!」
『…!きっと素敵な方が現れると思いますよ』
「えっ…」
『ふふっ』
「…っ///そ、それじゃあ…!!」
『はい』
男の子は去っていった
『ふぅ…』
紬「コヨミちゃん」
『紬さん!』
コヨミは紬の元へ走って抱きついた
『ただいまです!』
紬「うん、おかえり。本当はちょっと前にいたんだけど…出づらくて」
『み、見てたんですか…!』
紬「ご、ごめんね、覗くつもりじゃ…!」
『いえ、大丈夫です…私は…』
紬「コヨミちゃんは可愛いから告白なんていっぱいされるんだよね」
『可愛いなんてそんな…!紬さんの方こそ、優しくてかっこよくて頭もよくて…女の子からモテそうです!』
紬「俺はそんなことないよ」
紬は少し照れ臭そうに笑った
しばらく道なりを歩いていた
ガサッ…!
『…!』
肩がびくっと反応し、音のする方を見た