第3章 昔のこと
真奈「あれ、知らなかったの?」
『うん』
真奈「生徒会長と副会長だよ、その人たち」
『そうなんだ…』
いる「さぁ、姫。行きましょう」
かれん「私たちに任せて」
真奈「だって。じゃああたしも帰ろーっと」
『そんな…』
いるはコヨミの手を掴んで歩き出した
いる「はぁ…///姫の手に…手に触れて…///」
かれん「よかったね、いる。今日は素晴らしい日になる」
『(この人たちが生徒会で大丈夫なのかな…)』
―――――
「あ!白雪さんよ!!」
「コヨミさんだ!!」
かれん「キミたち!!道を開けなさい!!」
『!!?』
いる「我らが姫の通る道を開けるのです!!」
『(ド直球すぎるというか何と言うか…!!)』
いる「競技への勧誘は一切禁止と致します!各自解散!」
校庭にいた人たちはみんな残念そうに去って行った
かれん「さぁこれで帰れるね」
『でもこんなことして…少し申し訳ないというか…』
いる「だってこうでもしなきゃ、姫は全部OK出しちゃうでしょ?」
かれん「キミは断ることができない性格のようだからね」
『よくわかってますね…』
いる「じゃあね、姫」
かれん「また明日…お姫様」
『……台風みたいだった』
コヨミは左京の待つ校門へ向かった
『お待たせしました!』
左京「やけに騒がしかったが大丈夫なのか」
『はい、大丈夫です』
左京「そうか。ならいい」
左京が助手席のドアを開けた
『ありがとうございます』
左京「監督さんに買い物頼まれてるからちょっと寄り道するぞ」
『わかりました』
車を走らせスーパーへ
左京「待ってるか?」
『あ、いえ。お手伝いします』
左京「そうか」
左京と共にスーパーの中に入る
『何を買うんですか?』
左京「今日の晩飯の買い物だ」
『カレーですか??』
左京「…これを見る限りではカレーだな」
いづみから渡されたメモ用紙にはカレーに必要な材料が書かれていた
『カレーなんですね…』
左京「ったく…カレー頭め…」
『あはは…』
メモに書かれている材料をカゴの中に入れていく