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【A3!】長編小説

第3章 昔のこと




『あの、支配人さん』

支配人「はい??」

『劇場の鍵を貸してもらってもいいですか?』

支配人「いいですけど…何に使うんですか?」

『少し劇場で練習したくて…』

支配人「そうですか!でももう外が暗いので気をつけてくださいね!」

『はい!』


コヨミは支配人から鍵を受け取って劇場へ向かった

『わぁ…!舞台に立つとこう見えるんだぁ…』

コヨミは音源をセットして息を大きく吸い込んだ


そしてスイッチを押した



いづみ「あれ、コヨミちゃんがいない…」

支配人「コヨミちゃんなら劇場へ行きましたよ」

いづみ「劇場に…?」

支配人「はい。練習したいからと言って…」

いづみ「わかった。じゃあ私も…」

東「ボクも行っていいかな」

いづみ「え…?いいですけど…」

東「ちょっと外に出たい気分なんだ」

いづみ「そうですか。じゃあ行きましょう」

2人は劇場へ向かった

いづみ「一言言ってくれてもいいのに…」

東「ご飯食べてるときから少しそわそわしてたよね、コヨミちゃん」

いづみ「え、そうでしたか?」

東「そう見えただけかもしれないけどね」

いづみ「…何でだろう」

東「カントク」

いづみ「…?」

東「しー…」

東が口元に人差し指を当てる

東「何か聞こえる」

いづみ「…?」


~♪~♪~♪〜


いづみ「歌…?」

東「ちょっと覗いてみようか」

扉の隙間から覗くとそこには音に乗って歌い踊るコヨミの姿が

『~♪~♪~♪~』

いづみ「…!」

東「へぇ…バレエみたいな感じだね…」

いづみ「…綺麗」

東「うん…すごく…」


『~♪~♪~♪~…』

音が止まる

『はぁ…はぁ…』


パチパチパチ…


『…!!』

いづみ「すごいねコヨミちゃん!」

東「綺麗だったよ」

『監督さん…!東さん…!いつから…!』

いづみ「途中からだけどすごかった!あれってバレエ…?」

『あ、はい…、少しやっていたので…』

いづみ「そうなんだ!だから体柔らかいんだね~」

『ごめんなさい、何も言わずに来たから心配して来てくれたんですよね…。1曲やって終わるつもりだったんですけど…つい…』

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