第3章 昔のこと
『幸くんの格好…可愛いね』
幸「…!当たり前。ていうか変って思わないんだ?」
『どうして?着たい服を着ればいいと思うよ?』
幸「…!特別にコヨミに似合う服見てあげる」
『ホント…!?嬉しい!』
コヨミと幸は服屋に入って楽しそうに話している
至「何か珍しい」
椋「え…?」
至「幸があんだけ人と楽しそうに話すの」
椋「そうですか…?」
至「あんまりニコニコしないタイプじゃん」
椋「…まぁ…確かに…?」
幸「これとか似合いそう」
『そんな可愛いフリルのついた服似合うかなぁ…!?』
幸「せっかく可愛い顔してんだからもったいないよ」
『そんな…可愛いなんて…』
幸「ほら、これとか」
『可愛いワンピース…!!』
幸「試着してきなよ」
『え、でも…!』
幸「いいから」
コヨミは試着室に入り、渡されたワンピースに着替えた
肩に白いリボンが付いている可愛いワンピース
『どう…かな…?』
幸「うん、やっぱり似合う」
椋「わぁぁ…!お姫様みたい!」
至「似合うじゃん。可愛い」
『えへへ…///じゃあ着替えるから…』
幸「あ、待って。脱がないで」
『え…?』
幸「そのまま着ていくよ」
『え、でも…』
至「もう買っちゃったし♪」
『えぇっ!?』
至「プレゼント」
幸「だってさ」
『そんな…!悪いです…!』
至「いいのいいの。ていうかもらってくれたほうがもっと嬉しい」
『至さん…ありがとうございます…!』
幸「その服に似合う靴とカバン、アクセサリー探しに行こう」
『え、えっ…!』
幸はコヨミの手を掴んで走り出した
椋「あっ!待ってよ~!」
至「若いってすげ」
その後も4人でお店を回っていた
幸「完璧」
椋「本物のお姫様みたいだよ!コヨミちゃん!」
『お姫様だなんて…』
「あの子可愛い~…」
「お人形みたいだね…」
至「周りもみんな可愛いって」
『えへへ…恥ずかしいけど…嬉しいです』
至「おっと…もうこんな時間か…そろそろ帰るぞ」
幸「うん」
『幸くん、雑貨屋さん見たかったんじゃ…』
幸「十分見れたからいいよ」
『ホント…?』
幸「うん。それに満足だし」
『なら…いいんだけど…』