第3章 昔のこと
幸「へぇ、白桜ってそんなに進んでるんだ」
『フローラ中学はどこまでいったの?』
椋「数学とか現代は同じくらいなのに英語だけはすごい進んでるんだね…」
『うん…何でかね…』
幸「うわ、こういう英語の文章苦手」
『これは全部読もうとしないで、最初と最後の文章と、あとは真ん中のこういうところを見てると解きやすいよ』
幸「なるほど…」
椋「コヨミちゃんって頭いいよね」
『そ、そうかな…普通だよ…』
幸「学年で最高何位?」
『…い、1位…』
幸「さすが」
椋「すごーい!」
『それも全部たまたまで…!』
幸「今度ある全国のテスト受けるの?」
『あ、うん…。左京さんが受けろって…』
幸「いつの間に…」
『え?でもみんなに受けさせるって言ってたよ…?』
幸「初めて聞いたんだけど」
椋「ちゃんと勉強しなきゃ…」
『そうだね』
幸「よし、終わり」
椋「ボクも終わった!」
『私も』
幸「この後買い物に行こうと思ってるんだけどコヨミも来る?雑貨屋さん見に行こうかと思ってるんだけど」
『行ってもいいの?』
椋「もちろん!」
『じゃあ行く!行きたい!』
幸「じゃあ決まり。あのインチキエリートに頼むか」
『いんちき…?』
コンコンッ
幸「いるんでしょー。ちょっと車出して欲しいんだけど」
『声しないね?』
幸「入るよ」
椋「幸くん!?」
『いいの勝手に!』
幸「どうせいつものでしょ」
扉を開けると部屋の中は真っ暗でテレビの画面とスマホの画面たけが光っていた
幸「やっぱり」
至「誰…今忙しい…」
『(あ、あのゲーム…)』
幸「車出してほしいんだけど」
至「見てわかんないの…。今忙しい…。アイテムが手に入んない…」
『あ、あの…アイテム設定のところで神秘の石のカケラを装備してクエストに行かないと…限定アイテムは出てこないですよ…?』
至「え」
幸「コヨミ知ってるの?このゲーム」
『あ、はい…ゲームはわりと好きで…』
至「あ、装備し忘れ」
『そのクエスト、近道があって、それでもクリア判定になるので近道がオススメです』
至「マジか」
椋「すごいねコヨミちゃん!!」
至「いいこと教えてもらったお礼に車だしてあげるよ。準備するからリビングで待ってて」