第3章 風の向く方
社長室で散々愛しあったあと、社長の家に来て食事をしながら家の敷地内にある桜を二人で眺めながらまた将来の話に花を咲かす。
智『和也、愛してるよ。』
和『智さんっ、俺もです…。 愛してる。』
ライトアップされて夜の雰囲気の中囁きあうように再び唇を熱く重ね合わす。
智『おいで。 ベッドへ行こうか。冷えてきたし』
和『んっ…… 温まろ…… 』
智『ほら早く、和也。』
和『んあっ…… もうっ……焦らないで……あっ……あっ……』
二人でベッドへ身を投げるようにして抱き合うと舌を絡めてキスをする。
智『ふっ…… 綺麗だ。』
和『んあっ……、あっ……そこっ…… いいっ……あっ……
』
微かな月明かりも沈み、外は暗く静かで部屋には二人の寝息と時計の秒針の音だけが聞こえていた。