第3章 風の向く方
雅『俺たちももう大人になったんだし………
もういいでしょ?』
櫻『何を………言って…………』
潤『先生…… いいでしょう?』
両脇からのうるうる攻撃に思わず、深いため息をはく櫻井だったが観念したように二人を抱き寄せると順番に唇を重ねた。
櫻『全く……しょうがない子達だな。』
潤『んっ…… だって俺たち本当に先生の事が………
好きになっちゃったんだもん。』
雅『あっ…… 今日また……一瞬でよみがえってきちゃったんだよ………
ああ……やっぱり好きだな………って。』
櫻『そうか………。 わかったよ。
やっぱり、お前たちにはかなわないな。
いや、こんな言い方ダメだな………。 俺もだよ。雅紀と潤が好きだ。
ある時からもう大人として抑える事に必死だった。
ずっと、俺は二人を自分のものにしたかったんだ。』