第2章 1 箱庭
求める様に、身体はうねるように締め付けて彼を悦ばせる。
それに答えるように、激しく一番感じる部分を突き上げられる。
「ひ、ぁああ!も、イクっ……、!!!」
声を圧し殺して達すると、同時にまた中に彼の熱が吐き出された。
「、っぁ、ああああっ!!」
突き上げられるような快感。
ぞくぞくと体が震える。
私の奥に吐き出された熱は更に奥へと侵食するようで私を快楽の海に突き落とす。
震える身体を宥めるよりも早く、今同時に果てた筈の彼が動き出した。
「ああぁっやっだめ、まだだめぇえっ!!」
萎えるどころか更なる熱を持って私の身体を貪っていく。
確りと押さえ付けられた腰は逃げることも叶わず、ただひたすらに打ち付けられる彼のモノを受け止める事しか出来ない。
イったばかりの身体を、受け入れた彼の熱が更に高みへと駆り立てるのにそれでも止まらない刺激。
果てた際の熱が冷める前に、また昇らされていく。
「あっぁあっあッ!」
激し過ぎて、受け止める快楽を処理するだけで精一杯な私はだらしなく喘ぎ声を漏らす。
イク寸前の、強烈な快感が身体中を襲っている。
そして更に追い討ちを掛けるように的確に私の感じる所を突いてくる。
「あっやぁッやらあ、また、またイッちゃっ、!!!」
ビクンッと体が跳ねて深く深く達するも、彼はそのまま私の中を掻き乱す。
痙攣して達する身体に新しい刺激が上塗りされる。
堪らない快楽に身を捩って逃げようとすると両腕を押さえ付けられてしまう。
身体を求められているのか、何を求められているのか彼の言葉からは分からないが、執拗な程に執着を見せられているのは理解出来た。
しかし、その理が分からないのだ。
「アンリ、アンリ、っ……おねがい、にげないで……っアンリ……」
呼ばれる私の名は甘く、どこか切な気で。
息を切らして私を求める、空色の瞳は見たこともない程に熱を持っていた。
「ぁあああだめっ、や、ゃぁあ、んんぅッ!」
これ以上は嫌だと、そう心が思うより早く、口付けられて舌と舌とが深く絡み合う。
その間も、刺激は止まらない。
カチカチと時折歯が当たって、遠退いていく意識が覚醒される。
突かれる度に絶頂へ近付き、その間が短くなっていく。
「ッ、ひン、んうううっ!!」
また、私一人が達してくぐもった声を漏らす。