第2章 1 箱庭
腰は彼の両手でしっかりと押さえつけられ、逃げようにも叶わない。
ちゅ、と吸い上げられたかと思えば、急にクリトリスを弾く舌の動きが激しくなった。
「ぁあんっやっあぁあっ!だめっイっちゃ、っ!」
その言葉に、更に追い討ちを掛けるように激しく、そして繊細な刺激を送ってくる。
小刻みに擦られ、弾かれ、押し潰すような動きに私は耐えきれず、思わず彼の頭を押し退けようとするが、瞬く間に手を掴まれて阻止される。
すると、お仕置きとばかりに強くクリトリスを吸い上げられる。
その激しい刺激に一気に絶頂へと導かれすぐに果てた。
しかし、その後も彼の舌の動きが止められることなく、イきながら更に激しい刺激を受ける。
「やっあぁあっそん、なっぁあああっ!!」
脚はガクガクと震え、目の前がチカチカする。
イったばかりのクリトリスはあまりにも敏感すぎて、その快楽は私の全身を支配する。
イったばっかりなのに、そんなにしたらわたし……っ
私の両手は彼の片手で容易く拘束されていて、掴まれていた腰が解放されても今の私は逃げることなんて出来なくて、ビクビクと身体を震わせるだけだった。
「ひっ!だめっも、だめぇっひ、ぁああんっ!」
クリトリスだけで飛びそうな程に気持ちいいのに、不意に彼の指が私のダラダラと蜜を流す膣の入り口を撫で擦るとそのまま中へと差し込まれた。
全く身構えてすらいなかった場所への刺激に、私の身体は簡単に達してしまった。
絶頂の波と共に彼の指をきゅうきゅうと締め付けた。
「ん、……アンリ、逃げようとしたでしょ?」
はあはあと肩で荒い息をしながら聞いた言葉はあまり理解出来ていなかったように思える。
「ダメだよ。次、逃げようとしたらお仕置きしちゃうからね。」
お仕置き……耳にした単語を頭の中で復唱してはぞくっと体が震えた。
同時に私の中にある彼の指を締め付けてしまう。
「ねぇ……もしかして、想像しちゃった?ここ、すごい締め付けてくるけど。」
「あっや、そん、な、ことっ」
否定する私を追い詰めるように、くちゅくちゅと音を立てて中をまさぐられる。
「フフ、嘘は良くないよ……一体アンリはどんなお仕置きを考えたのかなぁ……。」