第2章 1 箱庭
「ん、……やなの?これ……」
「ぁあっだめ、そんなっああぁっ!」
一段と強く乳首を吸い上げられた。
痛みはない、快楽のみを与えられる刺激にそれだけで絶頂へと昇らされてしまいそうだった。
強い刺激で小さな痺れを起こすそこを、今度は優しく舌で転がされる。
「んっ、あっんん、ゃっセラ、フィム……」
胸ばかりを刺激され、身体の芯がもどかしくて仕方がない。
とろとろと私の中心から愛液が溢れるのを感じると、思わず脚を擦り合わせた。
私が名前を呼ぶと、視線を此方へ向けた彼と視線が合う。
「なぁに……もっと違うところが触って欲しいの?」
そんなに物欲しそうな顔をしていたのか、全て見透かされてしまっている私は、はっきりと言葉にして言われてしまった恥ずかしさから小さく唇を噛んだ。
「ほら、こっちがいいんでしょ……?」
「っひ、ぁ……」
彼の手が、肌を滑らせながら私の下半身へ触れる。
それも、クリトリスの両脇をゆっくりとなぞるだけの、酷くもどかしい刺激。
「ぁっやあっ……、」
もっと中心を触って欲しくて、無意識に腰が揺れるけれどその程度では触っては貰えなくて。
「……腰揺らしちゃって、そんなに触って欲しいんだ。」
わざと焦らすようにクリトリスの脇をなぞっては、ゆっくりとそのまま膣のほうへ降りていく。
それだけで、これから訪れる刺激への期待と興奮からビクビクと腰が跳ねる。
まるで弄ぶかのように、そこをむにむにと指先で押して楽しんだ。
もうすでにぐちょぐちょに濡れそぼったそこを両側から押されては、止めどなく透明な蜜が溢れ出た。
「やっ、ゃあ……っ!」
その溢れ出る蜜の感覚が堪らなく恥ずかしくて、思わず顔を覆い隠すが、そんな事をしたところで何も変わらないことは解っていたが、どうにかしてこの羞恥を間際らせたかった。
しかし、それが余計彼を煽ることとなる。
両膝を立たせ、間に入ると私のそこを凝視する彼に一気に顔に熱が集まる。
「ゃっや!そんな、みないでぇ……っ!!」
慌てて脚を閉じようとするも、押さえられてしまって叶わない。
「どうして?綺麗だよ……こんなに濡らしちゃって、本当に可愛いね……。」