第4章 3 夢か現か幻か
肩で息をする私に口付けては、心地好いふわふわとした何かが私の中に広がって、身体の芯がぐちゅぐちゅに溶けていく。
「、ひぅ、んっ、…ぁあ!!」
その間もずっとずっと、彼からの押し潰されそうな感情を感じていて、いつしか曖昧だった私の感情が呑み込まれてしまいそうだった。
「愛してるよ、愛してるからね、アンリ……ずっと昔から、僕は君だけを見ていたんだから。」
いつの間にか脚の付け根を撫でていた手が、辛うじて引っ掛かっていたワンピースを落としショーツのクロッチに触れる。
割れ目部分に何度も優しく指を滑らせ、とろとろになった私を更に煽っていく。
「ぁっ、あぅ…ッゃあっあ!」
びくびくと小さく痙攣して、この先の刺激のことしか考えられなくなった。
綺麗な空色の瞳が、ずっと私の事を見詰めている。
捕らえられたみたいに目を逸らせなくて、ショーツの上からでも分かるくらいにピンと主張したクリを撫でられる。耐えられず喘ぎ続ける私を、ずっとずっとこの吐息の届きそうな距離で見続けているのだ。
嬉しそうに弧を描く口元から時折うっとりとした溜め息を漏らし、幸せそうな笑みを浮かべながら私だけを写し続けている。
スルリとショーツを脱がせると、とろりと蜜を溢す割れ目を確かめるように指先で撫でる。
待ち望んだ刺激に堪らずにびくんと身体が反応した。
撫でているだけだと言うのに、くちゅくちゅと音が鳴りそうな程に濡れそぼったそこは、もっと欲しい、もっと触ってと絶え間なく涎を垂らす。
そしてゆっくりと、その上のぷくりと可愛らしく主張するクリに愛液を指先でたっぷりと塗り込む。敏感なそこは愛液を纏わせぬらりと光った。