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【DMC】ダンテ夢短編集

第15章 こころのきもち (学パロ)



「…………」

残された3人に沈黙。
男の一人が閉まった扉に再び鍵をかけた。

「……ま、そういう事だ」

に恐怖が走る。
寄らないで。怖い。

「悪いな。俺達、そんなに優しくねえから」

もう一人がに近づいた。
茶髪の髪をしている。瞳は赤、血の色をしていた。
ドアに鍵をかけた方の男は黒髪。それに、翡翠の瞳。

の顔を除き込んで笑む。
その笑顔が、には心底恐ろしかった。

何で。
何でこんな事に。
今までにない恐怖の事態。身体が震える。
立ち上がろうとしたが茶髪の男がそれを押さえつけて、うまくいかない。

ドアの向こう側から聞こえてくる生徒の笑い声。
遠く聞こえる。
板ひとつ隔てた部屋の中では、惨事が始まろうとしているのに。


黒髪の男がの顔に触れた。
やめて。触らないで。
どうか、何もしないで見逃して。

切望を胸に秘め、精一杯懇願の視線を向ける。
身体は震えて冷たくなり、必死にダンテを呼んだ。

しかし希望は薄い。
ダンテがもしが教室にいないと気づいても、どこかに用事があるのだろうと待っているはずだ。
すぐ向かいの教室に、いるのに。

「そんな泣きそうな顔されてもなぁ…もっと弄りたくなるだけだ」

「っ!」

駄目だ。助からない。
男の目を見ては思った。

ぎらぎらと光る瞳。
視線はの身体を舐めるように行き来し、服に手をかけてくる。

―――っ や…やだよ!
ダンテ!!

涙が滲んだ。
どうしてこんな目に合わなければならないのか。
何も悪い事はしていないのに。

もう少し私に魅力があれば、ダンテと釣り合えてこんな事には…

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