第1章 HELLOWEEN NIGHT
――よしこれでびっくりはしたはず!
考えているうちに論点がずれた答えは普段ならば滅多にない行動を起こし、ぱっと思いついた事をは実行したのだった。
ダンテは目を見張る。今日は何だか意表を突かれてばかりだ。
驚かせた事に満足げな顔をしているを見て、笑いを含んだ声で言った。
「見た目も可愛いと思ったらする事も可愛いじゃねえか。今の、いたずらのつもりかよ?」
「だって!他に思いつかなっ……」
話している途中のの唇を、自分のそれで塞ぐ。
「ん…っ」
は驚いていたが、すぐに気を緩めてダンテを受け入れた。
一度軽く啄ばんだ後僅かに唇を離すと、ダンテは言った。
「いたずらってのはこうやるんだぜ」
次の瞬間、まるでの心まで貪るかのような荒々しい口付け。
直前にされたゆったりと優しいものとは全く違い、あまりの変化にはぎゅっとダンテのコートを握った。
「んぁ……っ」
力強さが溢れる唇に、の力が次第に抜ける。ダンテはそれに気付くとひょいっとを抱え、ベッドに移動させた。