第3章 RED DRINK
力が抜けたようにしなだれかかってきたを受け止め、優しく抱きしめる。
首にの吐息。熱くしっとりとダンテの肌を滑る。
背筋がぞくりとした。
「…」
呼ぶと、は返事をするようにダンテを見上げてきた。
濡れた瞳でじっと見つめられ、じりじりとダンテの理性を削っていく。
たまらずそっと唇を重ねると、はそれを待ち侘びていたように目を閉じた。
―――やべぇ…
の方から唇を寄せてきている。身体が押し付けられてきて、自分の方が戸惑う程。
啄ばむようなそれはやがて深くなり、湧き上がる波に身体を任せながらダンテはを押し返し、舌を絡め、口内をなぞり、舐め上げる。
「ん…っふ、 んぅ」
すぐに部屋には水音が満ち溢れ、急かされるように二人はもつれたまま。
ダンテの膝の上に跨って、大きな背中を抱きしめながら唇を重ねている。
彼女の舌を夢中で絡め、吸いつくす。
「ダンテ…何か、身体…変…」
「そうだろうな」
が身体をすり寄せて来る。間違いなく媚薬の効果だ。
ダンテの身体も次第に熱くなり、自然と手が彼女の滑らかな肌を這う。
ダンテは、媚薬は好きではなかった。
普通に喜ばせればいいのに、道具や薬を使って人為的に喜ばせるなんて馬鹿馬鹿しいと思っていたのだ。
しかし。