第13章 雷の鳴る夜に ※三日月宗近R18
「今宵の主は随分と可愛らしいな。さて、どうしてくれようか」
ギュッと三日月を抱きしめていると、耳元で三日月が囁いた。
「んっ……」
耳たぶを甘噛みされ、彼が耳の周りに舌先を滑らせる。
唇で優しく喰んでは舌先で舐められて、くちゅくちゅと厭らしい音が耳元で聞こえるのが私の羞恥心を煽った。
「あっ、くすぐったい……」
「主、あまり動いてくれるな……もっと主を味あわせてくれ」
耳だけでなく、首筋にも舌が這い、時にはチュっと首筋を吸われた。
吸われたとこが赤く色づき、三日月は満足そうな顔をした。
そして、再び跡を残していく。
「ん、三日月……っ」
全身の力が抜けていくような感じで、頭がぼうっとしてきた。
惚けながら三日月にしがみつくのが精一杯だ。
「三日月……身体に力が入んない……よっ」
「ほう……口付けだけで感じたのか。まだまだ先は長いぞ?」
寝間着の上から三日月の大きな手が私の胸を包み込んだ。
ゆっくりと、円を描くように優しく揉み上げられる。
「主の乳房は柔らかいな……直に触れればどれほど心地よいか」
「んっ、やっ……恥ずかしいっ」
三日月が鎖骨にチュっと唇を寄せ、舌先でペロリと舐める。
びくりと体が跳ね、後ろに反り返ると、私が倒れないように背中を支えながら、寝間着の帯を解いた。
「あっ……三日月っ」
「嫌か……?主がどうしても嫌というなら……」
「ううん、嫌じゃない……よ」
三日月は優しく微笑むと、ゆっくりと寝間着を脱がしていく。
素肌が晒され、恥ずかしさと期待に胸が煩いくらいに高鳴っても、雨音がかき消していく。
「ほぅ……主の体は艶めいて、美しいな」
そう言うと、三日月は胸元に顔を埋めた。