第33章 沖田総司の脇差※一期一振R18夢
「こんな、劣情に駆られるような卑しい私を受け入れて下さるのかと、嬉しかったのですよ。霧雨さん……貴女に触れても、いいですか?」
「ん……っ!」
蠱惑的に囁かれたかと思えば、カリッと耳朶を甘噛みされ、思わず身体が震える。
私の後ろにいるのは、本当に一期一振なのかな。
そう思ってしまうほど、今の彼は普段の一期一振からは想像もつかないことをしている。
私が知っている彼は、物腰が柔らかく、優しくて、いつも微笑んでいる。
弟達の為なら体を張り、主に直訴してまで彼らを守るような、熱い部分もある。
けど、後ろにいる彼は、私が知らない一期一振だ。
その彼を、知りたい。
一期一振はどんな風に私の身体を求めるのだろう。
どんな風に、私に触れるのだろう。
そう、思ってしまった。
「は、あ……っ、一期……ぁっ」
一期一振は私の耳朶に口付けを寄せたり、つうっと舌で舐める。
どんどん身体から力が抜けていき、ゆっくりと首だけで振り返れば、一期一振の目が私の目を捕らえた。
熱っぽく、真っ直ぐに見据えてくる彼の眼差しは、今にも私を喰らいつくそうとしているようだ。
「一期一振……っ」
「霧雨さんが嫌だと言うのなら……これ以上はしません。私を振りほどき、何もなかったかのようにこの部屋を出てください」
そう言いながら、彼は私の身体を撫でると着物の上から胸の膨らみに触れる。
「拒んでください、霧雨さん。でないと、せっかく抑えているものを、抑えられなくなりそうですよ」
一度、瞬きしてから首を左右に振る。
すると、彼に顎をすくい取られ、彼の端正な顔をが寄せられたかと思えば、互いの唇が重なった。
拒まなかったのは、こうして強引に触れられるのを心の奥底で望んでいたから。
たとえ彼が刹那的な快楽を求めているだけだとしても、それでもいい。
強く求められ、身体の隅々まで触れてほしい。
「……では、もう我慢はしませんよ」
そう言われただけで、身体が熱くなる。
ドキドキと鼓動が速くなって、お腹の奥が疼いてたまらなくなってしまっていた。