第7章 学校の先生※へし切り長谷部R18
「……何故、ここに……?」
屋上にいたのは、桜だった。
青空の下、屋上で大の字に横たわって空を仰いでいた。
何故、彼女が今ここにいるのか。
今はまだ五限目の真っ最中で、確か桜は古典の授業中のはずだ。
ゆっくり彼女に近づくと、桜は目を閉じていた。
扉が開く音は聞こえたはず。
それでも目を閉じたままということは、眠っているのだろうか。
「…………桜?」
声を掛けてみるが、目を開ける気配がない。
肩を叩いてみるかと手を伸ばすが、彼女に触れることが出来なかった。
「…………」
桜を起こすことが出来ず、どのくらい経っただろう。
つい、彼女の寝姿に魅入っていた。
授業中、いつも自分を見る桜の瞳は、今は閉じられ、化粧気のない桜色の唇に、陽に当たっているせいで赤く染まった頬。
そして、胸元の二つの膨らみに、スカートから伸びる白い脚。
桜の無防備な寝姿が、俺の何かに火をつけた。