第6章 生徒指導の先生※歌仙兼定R18
スカートの裾を摘む先生の指が腿をなぞる。
冷んやりとした指のせいなのか、ぞくぞくするような、ドキドキするような、うまく説明できない感覚がする。
嫌じゃない。
けど、なんだかすごく恥ずかしい。
「ん……っ、先生!」
「このくらいかな?桜、手でスカートを持っていなさい。手を下ろしたらいけないよ?」
先生は私の手をとり、スカートの裾を握らせると、ふっと笑った。
「スカートをこんなに短くしていたら、いつか悪戯されてしまうよ?こんな風にね……」
「ぇ……っ⁉︎」
悪戯?悪戯って……!?
先生が何を言いたいのか、そもそも今何がどうなっているのか。
疑問に思う間もなく、先生はその場に身体を屈めると、ちゅっと腿に口付けした。
「あ……っ!」
口付けは一度だけではなく、何度も。
先生の手が腿をなぞっては、ちゅっと口付けられる。
口付けられる度にぞくぞくっとした何かが背筋を走り、声が出てしまう。
「んっ、や、いや……ぁ、先生っ!」
「桜、大きい声を出さない。指導中だよ?」
指導って、これが指導なの?
声を出さないよう、唇を噛み締めながら先生の方を見ると、私の脚に口付けする先生の顔がすごく色気があって、その表情に胸が熱くなった。
先生が何を考えているか、わからないよ。
先生を見つめていると、視線に気づいたのか、先生が口付けしたまま私を見上げた。